2007年07月17日
サイトをキャッシュし、アフィリエイト広告を設置するスパムを発見
特定のページをキャッシュし、そのページに広告(アフィリエイトリンク等)を貼り付ける行為が流行っていた様子。
最近、ある検索結果を目にして驚いた。
百聞は一見にしかず。下記の画面を見てもらいたい。

上記の画面がどういう画面かと言うと、
ある有名なパソコン教室さんのページのソースが丸々キャッシュされ、そのソースが、別のサーバにアップされ、あろうことか、最上部にアフィリエイト広告が設置されているというもの。
ページの上部には
「このページはロボット型検索済みエンジン RSE explosionによって、2007/01/05 9:12:43に保存されたhttp://www.●●●●.jp/shopping/のキャッシュデータです。
RSE explosionは、この説明文より以下のコンテンツとは関連ありません。」
と書かれている。
どうやら、「RSE explosion」とかいうソフトで収集された「キャッシュ」データらしい。
◆
「キャッシュ」とは何か分からない人に説明をすると
使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて高速化すること。また、その際に使われる高速な記憶装置。
というものである。
GoogleやYahoo!をはじめとした検索エンジンには、「キャッシュ」機能がある。
それらは何かと便利な機能だが、キャッシュを巡り様々な裁判が世界中で行われていることは、専門家の間では有名な話だ。
●米グーグルのキャッシュ機能は著作権侵害?
http://japan.cnet.com/news/com/story/0,2000056021,20059840,00.htm
●一人の作家が、Googleを相手に起こした著作権侵害裁判
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20098840,00.htm
●キャッシュの法律問題
http://www.asahi-net.or.jp/~vr5j-mkn/cache.htm
これらの記事で焦点となっているのは、
「キャッシュ」が「「引用」としての正当な範囲内で行われているか?
ということだ。
ここで、「引用」について調べてみることにする。
「引用」といえば、著作権法 第32条で定義されている。
第32条
1、公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
2、国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。
引用:http://www.houko.com/00/01/S45/048.HTM
GoogleやYahoo!のキャッシュ機能についてだが、「報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるもの」という部分においては、ある意味、筋が通っていると思う。ただし、結局のところ、そのキャッシュの利用が「正当なもの」かどうかは、裁判に委ねられるところだ。
さて、冒頭の問題に戻ることとしよう。
◆
他人のページをキャッシュして、アフィリエイト広告を貼り付けることに関してだが、上記のソフトがその機能を持っているのか、はたまた、そのソフトの使用者がそのような使い方をしているのかは分からないが、驚くべきことは、上記ソフト名で検索すると、すさまじい数の検索結果が出てきたことだ。
『RSE explosionによって』
というキーワードで、ググってみてほしい。
数万件の検索結果が表示されるだろう。
大手企業のページもキャッシュされており、それらすべてのページにアフィリエイト広告が設置されている。
中には、アクセスした瞬間、リダイレクトで別ページに飛ばされるページもあった。
当方が関わるページも調べてみたが、やはりキャッシュされていた。
「Yahoo!メルマガ」内のページだが、ご覧の通り、ページ最上部に広告が大きく貼り付けられている。

◆
今回、なぜこんな画面を発見したかと言うと、
当方、舞台音楽の制作も行っているが、「Guitar Pro5」というソフトの「RSE」機能を調べようとしていて、たまたま、「RSE 作曲」と検索したのがきっかけだった。
で、たまたま、上記のような検索結果を見つけたわけで。
◆
それにしても、アフィリエイトリンクを貼り付けられているサイトはたまったものじゃないだろう。
ソースや記事を引用され、「私的&商用利用」されているわけだから。
「正当な範囲内で行なわれる引用」でないことは確かだと思う。
最大の問題は、そのページが別に上位表示されていなくても、ページ自体は、きちんと検索エンジンにインデックスされてしまっているということだ。
すなわち、例えば、あなたの会社名で検索して引っかかるページの中に、上記ソフトでキャッシュされたページがあり、そこにアダルト系コンテンツへのアフィリエイトリンクが掲載されていたとしたら、何も知らない第三者がそのページを見たとき、あなたの会社に大きなマイナスイメージを抱くことになる。
「RSE」とかいうソフトに関しては何も分からないが、このソフトを使用している人物の中に、上記のようなスパム行為を行っている者がいるということは、知っておいた方が良いだろう。
もし、自分のサイトも被害に遭っていないか心配な場合は、
「自分のサイトを表すキーワード」 + 『RSE explosionによって』
と検索すると良いだろう(Googleより、Yahoo!での検索をお勧めする)
自分のサイトの身は自分で守る時代である。
今回のスパムは、「キャッシュ」について深く考えさせられる事例だった。
今度、知人の弁護士と、「キャッシュ」と「著作権」の関係について熱く語ってみたいと思う。
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2007年07月17日|トラックバック (3)
カテゴリー:SEOスパム
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●[web][SEO]サイトをキャッシュし、アフィリエイト広告を設置するスパムを発見
送信元:info from 1432
とりあえず、自社サイトで確認したところ、現在のところは問題なし が、確かにキャッシュされているサイトが色々ある。 っていうか、このソフト以外にもソフトが...[詳しくはこちら]
トラックバック時刻:2007年07月17日 11:10
送信元:てくてく糸巻き
アクセス解析(右サイドバーにあるBlogTrackerの機能)を見てたら、「RSE explosion」で検索してくる人が少なからずいることがわかりました...[詳しくはこちら]
トラックバック時刻:2007年07月22日 03:03
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